デザイン絡みは何故もめるのか? 第二回


昨日見事に脱線に次ぐ脱線で終わってしまった、
デザイン絡みは何故もめるのか?」 の続きを忘れないうちに書いていきたいと思います。

まず、また脱線することがあることは容易に想像出来ます。
その時はまた続きを書いて、いつの日か必ずオチをつけたいと思っています。キリッ

前回のエントリー最後に戻りつつ再開させて頂きます。
実はもめる時というのは、その前に決定的なことが起こっていて、これから述べるような状況があった場合は必ずあとでもめます。

それは…。

打ち合わせの時に、デザインについて共感し合ってもりあがって意気投合しちゃったりしたときです

そうです!
意識を打ち合わせの時に共有しちゃたったりした感覚をもってしまうと、まことに残念ではございますが、凄い確率でもめるんです!

何故???
仕事を発注する側とされる側で同じ意識を共有できるなんてとっても素晴らしいこと!
なのに何故?何故共有感をもつことはマイナスの方向に運んでしまうのでしょうか…。

それは、とても簡単です。
何故ならそれは勘違いだからです!!!!

えええええええ!!
と、なりそうですが、これは残念ながら事実なのです。

よく考えてください。
クライアントさんはデザインのことがよくわからない、もしくは出来ないからプロにお願いするわけですよね?そして、いいかえるとデザイナーはデザインのことがわかっていて、つくることが出来るから発注してもらえるわけですよね?

片方はデザインのことをよくわからない。
そしてもう片方はデザインのことを深く理解している。

そんな両極端に位置している人が、ちょっとブレストしただけで価値観が共有出来るわけがないんです!!わけなしです!!

スレッガー中尉もいいました。
「悲しいけどこれ戦争なのよね。」

この台詞と同じくらい哀愁をこめていえると思います。
デザインってそんなに簡単に共有感をもてるほど甘くないです!!!!

お互い盛り上がって意識を共有できていると勘違いしたところから仕事をスタートさせて、実際に形になってきたときに本当のギャップに気づくわけなんです。そりゃあ、腹もたちますしイラッともしますよね…。

信じていたのに…。

となってしまうんですよね。
しかもそれが、双方そう思ってしまうので、これ厄介なのです。どちらもギャップに衝撃をうけて悩んでしまっているので上手くまとまるものも感情的になりやすく簡単にこじれてしまうのです。

そんなバックボーンのもと、前回の日記にかいたようなあるあるシチュエーションになったら…。

アワワワ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

だから、くれぐれも最初のブレストの時に
「アップルのデザインいいよね〜!」
「自分もアップル好きっす!ぱねーーっす!」
「おれ、アップルみたいなブランディングしていきたいんだよね…遠い目」
「その考え方素晴らしいっす!自分も是非そこにむけて協力させてください!!!」
「おお!同志よ!!」ガチッ!←熱いシェイクハンド

なんていう適当でDQNなもりあがりだけで終わる打ち合わせはしないようにしてくださいね。
シャレ抜きで、得てして揉めるときって最初の打ち合わせは盛り上がっているものなのです…。

制作物というのは、必ずつくる目的があります。
その目的が何か?
最短・最速 でそれを達成できる方策は何か?
当然ターゲットや商品など、いわゆるマーケティングにおける4P的な要素をふまえて作られていかなければならないわけです。

なので、そんな簡単に共有意識なんて生まれないはずなんです。
関わる人たちがみんなで知恵を絞り出していって苦労に苦労を重ねてはじめて共有感というものは生まれるんです。

そうやって生まれた共有感のもと制作物がつくられた時は、本当に良い作品が出来ますし、関係者がもめるなんてことはおきないんです。逆にもめるときというのは、価値観や意識がそれぞれ一人歩きしてしまって共有感が構築出来ていないということができます。

これが本当に難しいんですよね…。
お互いがあゆみよらないと出来ない関係なので…。

お金を出す側と出される側。
作る側と作ってもらう側。

それぞれの主観が人間交差点クラスの複雑さで相まって来ますから…。

ただ、完全に回避することは難しいと思いますが ケアすることはできます。
そしてケアの積み重ねが回避への唯一の道程だとも思います。

これはどんなことにも言えると思いますが、何かを生み出そうと言うときに簡単に上手くいくことは少ないです。
怖いくらい簡単に物事が運んでしまっているときは、少し冷静になって状況を把握してみましょう。

自戒もこめて綴ってみました。

良い作品作りのために、これからもがんばるぞ!!!!

まあ、もめるもめないってもっと色々ありますけど、一つの例でした。
また色々書いていきたいと思います。

と、強引にオチをつけてみたのでした。ww


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