(旧ブログからの転載記事)

わたしたちの仕事というのは、本当にコミュニケーションが重要です。
でも、デザイナーはコミュニケーションが苦手な人が多い。

だからディレクターという立場の人が必要になる。
ディレクターはその名の如く監督するのが仕事。
時間コントロールはもちろん、品質のコントロール、クライアントと制作の意思の擦り合わせ作業等々、やることは満載です。時にはプランナー的な事もやらされている人もいます。

私もデザイナーであり、時にはスタッフに制作をまかせるのでディレクターになったり、アートディレクターになったりもします。やっぱり自分で全部制作する時 が精神的には一番楽です。私の場合は、自分の会社という事がかなりそいうったストレスを軽減させてくれています。あと、最悪自分はデザイナーなので、もう我慢ならなかった時は最悪自分で処理出来るという安心感もあります。そういう後ろ盾というのは本当に有り難いと思っています。

でも、普通の会社に勤めている、ディレクター専任の方々はそうもいきませんよね。
制作は出来ないので誰かにやってもらうしかない。でも制作からは常に煙たがられる。納期はまってくれないし、クライアントの言う事はある程度うけいれなくてはならない。仕事がトラブれば責任を負わなければならない立場で、その逃げ道と選択肢の少なさは、そりゃあもう大変です。心中お察し致します。

んが!!!

そうした結果、もうなるようにしかならないから、全部丸投げしてしまえ〜〜〜っというフィーリングになってしまうディレクターさんすごく多いです。

私:「クライアントさんはここをどんな風にしてもらいたがってるんでしょうか?」

そんな質問をします。返事は……。

D:「何でもいいと思うから適当にやっておいてください。」

私:「・・・・・・・・・・。」

凸(゚Д゚#)ゴルァ←私の心のさけび


デザイナーという人種は、この「適当に」という言葉に異常反応を示します。絶対にいってはいけないNGワード3本指に入ります。モチベーション指数は100から0に一瞬でなってしまうのです。

そんな中でも仕事なので、何とかはらわたをおさえながら頑張って仕上げます。
そして、チェックをしてもらう。

そして返ってくる言葉は

D:「ここ全然イメージと違うから直してくれます?もっとデザイン的にあしらってくださいよ。」

私:「・・・・・・・・・・。(←:一瞬の間)なるほど、なるほど。具体的にあしらうというのは、どんなイメージ感ですか??

D:「なんかこうデザインっぽくっていうかね。適当にやっておいて。」

私:「・・・・・・・・・・。」
凸(゚Д゚#)ゴルァ←私の心のさけび

こういう感じで魔のスパイラルに入ってしまって、通常1日で終る作業も1週間近くかかってしま うこともあり、時間をたっぷりかけたのに、これは私の作品ですととても言えないクオリティになってしまうという、最悪の結果もでてしまうんです。これはプ ロとしては本当に失格であってはならないこと。

でも、上述の様に自称「ディレクター」が最近業界に多すぎるのです。
たいして勉強もしていないのに知ったかぶりをするし、時間コントロールは、下請けを急かすだけ。最悪鶴の一声の脅し作戦。

こんな、似非ディレクターに本当に悩まされている、制作さんはとても多いと思います。それはたとえ社内でも社外でも起きている事象と思います。

今うちの大切なスタッフが、エセDにハマって大変な事になってしまっています…。
やりとりを聞いていると正に上述をデジャヴューしている感じです。
連日連夜の徹夜作業に追われ、頑張っても頑張ってもなくならない修正。
終るまでつきあっていますが、本当に大変な思いをさせてしまっています。

上司として、先輩として、社長として、色んなアングルからどんな言葉をかけたらいいか本当に考えてしまいました。わたしから言えるのは本当にひとつしかないなと思いました。

それは、
「どんなに嫌がられても、どんなに煙たがられても、制作に必要な情報は聞き出そう。そして何が問題で制作がうまくいかないかをきちんと自分の言葉で伝えよう。あとは、納品が終ったら、お互い労いのコミュニケーションをとりなさい。そうすれば自然と反省会になり双方理解度も信頼関係もあがるものだよ。」ということです。本当にシンプルにこれしかないのです。
頑張ってコミュニケーションを図るしかないんですよね。

あとは、気休めになってしまうかもしれなけど、
「もし、それを全部やっても上手くやれないときは、相性があわないと思って、今後は断る事も念頭にいれていい。それは自分で決めなさい。仮になくなっても、みんなで補完すればいいだけの話だから。簡単だろ?」
と締めるしか出来ませんでした。

私の方から文句をいって、仕事を断るのは簡単です。
でも、そのジャッジは第三者の私ではなく当事者が決めた方が幸せだと思います。
だから、わたしは、お客に今回クレームをいれていません。でも完全にクレームの範囲に入っています。とても苦虫をかむような気持ちです。

円滑に仕事をするには、まず自分の口から言葉を出すということ。通常営業等では「話しすぎない。聞き上手になれ」が基本ですが、こと制作の人は極端に受け身体制になってしまうことが多く、ストレスだけためるという悪循環に走ってしまうので、まずは口から言葉をもっとだそう!そこから始めてもらえるだけでも、 きっと今まで困難だった人との仕事が上手くいくケース、きっとでてきます。

良いクリエイターは、本当に自分の考えを言葉にするのが上手です。

良いクリエイター=コミュニケーション上手

そう思って頂いて間違いありません。

だから良いクリエイターを目指すなら、まずは言葉を発してみてください。
その積み重ねがきっと後で大きな宝物になると思います。