10.6のガンマ値2.2について


(旧ブログからの転載記事)

10.6はディスプレイのガンマ値が1.8から2.2に変更となりました。
テレビやWindowsの出力と同じになったということですよね。
ガンマ値2.2は中間色が全体的に濃度アップするため、色が全体的に濃くなったイメージ(暗くなるような明度とは違います。)に変わります。

私も含めて、生粋のMacユーザーはMac特有のホワイトのかかった色合いというのになれているので、純粋の2.2にされると戸惑う方が多いと思います。

何 気にグラフィックデザインの仕事をしている方などには大きな仕様変更ですよね。恐らくクリエイティブの仕事をしている方などは、始めて10.6が立ちあ がった時に「あれれ?色が変わんない??」とかなりの確率で気になると思います。私も「おお!濃い!!」とびっくりしましたから。モニタで調整してもそも そも出力が2.2なのであまり変わりませんでした。

もちろんもとの1.8に戻す事も出来ます。
「システム環境設定」→「ディスプレイ」のカラータブをクリックし現在使用しているカラープロファイルをクリック後に補正ボタンを押して、「ディスプレ イ・キャリブレーターアシスタント」で従来の1.8に戻す事は可能です。10.6にアップグレードした時に、10.5で使用していたカラープロファイルを 複製して「補正済み」という名前がついてバックアップをとってくれていますが、新しく作成し直した方が無難でしょう。

一応Appleで調べてみたらこんな記事をみつけました。
http://support.apple.com/kb/HT3712?viewlocale=ja_JP
TIFF、jpg、PNGなどに、カラープロファイル情報を埋め込んでおけば、ColorSyncがプロファイル情報色空間情報を利用して旧バージョンの状態を復元してくれるというのです。もちろん埋め込まれていないものは、色が濃くなる現象があらわれるとのことです。

私はカラープロファイルは画像は基本的に埋め込んでいるので早速試してみました。

結果として
「う—–ん。もとの色には見えないなあ。」
というのが感想です。
それに、Illustratorなどのファイルはカラープロファイルを埋め込んでいますが、明らかに色は変わって見えました。

ちなみに画像もAIも
印刷物はJapan Color 2001 coated(CMYK)
webはsRGB IEC61966-2.1
の設定です。

さてさて問題です。
windowsなどとの色合わせを考えるとWebは是非2.2でいきたい。
ただ、今まで作成したファイル等が同じ環境で見れないのは非常にこまりますよね。
とくに印刷物のデータなんかは致命的です。印刷関連はほとんど1.8なので。
これはどうしたものか……。

むむむ。
とだいぶ悩みましたが、
仕方ないので、印刷物はPSプリンターの方のカラーマッチングをあてにして、2.2でいくことにしまし た。プリンターの出力はカラープロファイルに準じて色合わせしていたので、画面の色とは今までも結構違っていました。印刷物の色は仕方ないのでプリンター をメインに行う事でしばらく様子をみたいと思います。

色合わせなど情報はまた機会があればかいていきたいと思います。


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